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土砂災害から命を守る取り組み

「自分の命は自分で守る」

天川村に住む私たちは、自然に抱かれ、その恵みに感謝することを忘れることなく今日まで暮らしてきました。私たちは、平成23年台風12号により自然の恐ろしさ、厳しさをまざまざと教えられましたが、それでもなお、自然との共生を柱に災害からの復旧復興、災害から命を守る取り組みに全力で取り組んで参ります。

 

平成23年紀伊半島大水害の記録

 平成23年8月25日にマリアナ諸島付近で発生した台風12号はゆっくりとしたスピードで太平洋から真っ直ぐ北上し、9月3日午前10時頃に高知県に上陸、その後、午後6時頃には岡山県に再上陸しました。

動きがとても遅く長時間にわたり大雨が降ったことで、本村をはじめ五條市や十津川村、和歌山県などで深層崩壊と呼ばれる大規模な土砂災害が発生し、多くの死者や行方不明者を出す甚大な被害となりました。

 とくに、奈良県・和歌山県での被害は著しく、後に「紀伊半島大水害」と命名され、災害救助法や被災者生活再建支援法、激甚災害の指定を受けました。

 

土砂災害警戒区域の指定

土砂災害防止法に基づき、土砂災害から住民の命を守るため、知事は土砂災害のおそれのある区域について警戒区域及び特別警戒区域の指定を行い、危険の周知、警戒避難体制の整備、住宅等の新規立地の抑制等を推進します。

警戒区域(イエローゾーン)

   地形や地質、土地利用状況などの基礎調査により、渓流や斜面など土砂災害により被害を受けるおそれのある区域

特別警戒区域(レッドゾーン)

   警戒区域内において、土砂災害により建築物に破損が生じ住民等の生命又は身体に著しい危害が生じるおそれがある区域

 

 

土砂災害警戒情報が発表されたら

土砂災害警戒情報とは、大雨警報が発表されている状況で土砂災害発生の危険度がさらに高まったときに、市町村長が避難勧告等の発令を適切に行えるよう、また、住民の自主避難の判断の参考となるよう、市町村ごとに警戒を呼びかける情報です。

 この情報は、都道府県と気象庁が共同で発表するもので、発令された場合は土砂災害の危険性が高まっており、住民は避難を開始する目安となる重要な情報といえます。