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天川村賛歌

ひょっこりひょうたん島

西田史朗
奈良教育大学名誉教授(地質学)

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天川村洞川一帯の石灰岩はおよそ2億年前、大洋のサンゴ虫がつくりました。そして数千万年前、「ひょっこりひょうたん島」のように数千キロも旅して、当時の日本列島南岸に衝突し、陸上にのし上げ、今の位置にたどり着いたのです。

その間に何度も大激変がありました。鍾乳洞の形成はその後の水と大気の働きによります。

洞川の街は、ちょうど太古のサンゴ礁の胎内にあたります。今も石灰岩は、山上川の川底から観音峯まで、面不動鍾乳洞から柏木の不動窟までの広がりが確認できますが、大洋にあった頃はもう一回りも二回りも大きなサンゴ礁の島でした。

サンゴ礁が吉野山地の中央に鎮座する奇縁から、地球のふしぎと悠久のロマンをお楽しみ下さい。

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天川村賛歌