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天川村を訪れる
天河大辨財天社
かつて皇位継承事件で窮地にたたされた大海人皇子は、大和朝廷を守護する神々のふるさと吉野を訪れ、天心地祇に勝利を祈願して琴を奏じました。すると、その音に乗って唐玉緒を纏った天女が現れ、戦勝の祝福を示しました。この天女は、役行者が弥山山頂に祀ったとされる弥山大神でした。これに力を得た皇子は、壬申の乱に勝利を収め、
即位して天武天皇となりました。
その後、天皇はこの天女の加護に報いるため、麓に神殿を造営し、「天の安河の宮」とされました。これが天河大辨財天社の始まりだと伝えられており、天川村の名前の由来となったとされています。
御祭神は中央に弁才天、右に熊野権現(本地仏:阿弥陀如来) 左に吉野権現(蔵王権現)がお祀りされており、神仏習合の形態を今も残しています。また、神社は吉野熊野本宮あるいは吉野総社として、大峯修験の要の行場とされ、古来、高僧や修験者たちが集まるところでした。特に弘法大師空海の参籠後は、大峯参り、高野詣と併せて多くの人々が訪れるところとなりました。日本の三大弁天の宗家とされるこの天河大辨財天社は、水の精、辨財天女を祀ります。
また、辨財天女は、音楽や芸能の神様としても有名です。神前での能の奉納が、毎年行われ、世阿弥も用いたとされる阿古武尉の面、能楽草創期からの価値の高い能面、能装束が多数奉納されています。
年間行事
1月 | 歳旦祭 松囃神事(湯立神楽・三番叟奉納) 小正月とんど祭(於 神社護摩壇) 牛王宝印神符頒布祭 |
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2月 | 鬼の宿(神迎え神事・社家宅) 節分祭(所願成就厄除け採燈護摩厳修) 天長祭 |
3月 | 桃の節句(旧三月三日) 春の太々神楽講講社大祭 |
4月 | 春季大祭(能楽奉納) |
5月 | 弥山奥宮大祭(一泊二日) おんだ祭(お田植え神事) |
6月 | 端午の節句祭(旧五月五日) 夏越大祓式 |
7月 | 宵宮祭 例大祭(採燈護摩厳修・能楽奉納) |
8月 | 七夕祭・萬霊供養祭・七夕供養燈花(旧七月七日) 七夕護摩供(供養護摩木等を炊き上げ) |
9月 | 八朔祭 抜穂祭(稲刈り神事) |
10月 | 観月祭 重陽の節句祭(旧九月九日) |
11月 | 秋季大祭(能楽奉納) 新嘗祭 五節句開きの神事(とうとうたらり・旧十月十日) 秋の太々神楽講講社大祭 |
12月 | 年越大祓式 除夜祭 |
◆毎月1日、15日 月次祭
アクセス方法
奈良交通バス「中庵住行」バスで約1時間 天河大弁財天社下車すぐ
奈良交通バス天川川合停留所から 徒歩約30分
住所 |
〒638-0321 奈良県吉野郡天川村坪内107 |
電話番号 |
0747-63-0558 |
駐車場 |
普通車30台(無料) |
ホームページ |
http://www.tenkawa-jinja.or.jp/ |