種別：工芸品
所有者：光遍寺
所在：沢原
この扁額には寺号の「光遍」が刻まれている。扁額は建物の高い位置、門や鳥居に掲出される事が多く、書かれている文字はその建物の名前を記すものが一般的で、額面の縁に金銅製の飾鋲を打つ形式手法から室町時代以降の作品ではないかと推測される。額面の裏に「此寺号者念仏・四代之時◇開養畢／于時◇◇三年丙寅九月三日／和州吉野郡天河澤原賢光◇（花押）」の墨書がある。
残念ながら年号を判読することはできないが、「三年の丙寅の年」の記述から、元中三年（１３８６年）か、もしくは文安三年（１４４６年）まで遡り得るかもしれないと言われている。
※ ◇は判読不能な文字