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奈良県 天川村 大峯山 修験道

大峯山

修験道

奈良県天川村

大峯山

修験道

奈良県天川村

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修験道とはAbout “SHUGENDO”

古来、日本人は遥かなる峰々、豊かな森、断崖絶壁などに畏敬の念を抱き、 また水を生み、生命の源と考えた山岳を神聖視し、崇めてきました。 この自然崇拝と神道や仏教などが融和し、深山幽谷に分け入って修行することによって神秘的な力を得、 自他の救済を目指そうとする信仰が生まれました。すなわちこれが「修行して験力を顕す道」=修験道です。

修験道の開祖とされる役行者(えんのぎょうじゃ/役小角=えんのおづぬ)は聖なる山野に伏して修行に励み、 金剛蔵王大権現を感得しました。その山こそ、霊峰・大峯山(山上ヶ岳)です。大峯山は修験道の根本道場として1300年以上の歴史を刻み、 今なお多くの修験者が自己を見つめ直し、魂を再生させるため、山に入ります。

先達とはAbout “SENDACHI”

先達さんのイメージ1 先達さんのイメージ2

修行で霊峰に入る際、先頭に立って道案内や修行の作法を指南してくれるのが「先達」と呼ばれる経験豊富な山伏です。 天川村では、寺院僧侶が袈裟を着て法螺貝を吹き、説法を解いて案内する先達と、「嶺霧露会(ねむろかい)」という山案内兼剛力としての山先達がいます。
理屈よりも実践修行を尊重する修験道においては、入峰修行の厳しさと山の険しさを幾度となく経験し熟知する先達は頼もしい存在です。 無事に修行を終えるためにも、先達の言葉や指示、導きには必ず従ってください。

山に入る前の準備としてPrepare for the Mountain

  • 山に入る時の服装

    服装

    白い衣装とはちまきをまとうのが原則です。足元は滑りにくい白色の地下足袋が基本ですが、履きなれた運動靴や登山靴でもよいでしょう。

  • 水行を行う際の服装

    水行

    霊峰に入る前に心身を清めます。水行場があるのは、龍泉寺。役行者が発見したと伝わる冷涼な泉が霊峰へ勇み登る人々を鼓舞します。白い衣装は透けやすいので、中に水着などを着てください。

  • 母公堂

    母公堂

    役行者の母・白専女(しらとうめ)を祀るお堂です。元は母が住み村人のお産を助けたことから子授け、安産に霊験あらたかとされます。 また、息子の修行の大成と無事を祈っていたことから、山行の無事を祈る人の姿も見られます。

修験道では“体験”も修行として行います
観光やレジャーとしての登山ではありません

修行であるからには、自己を厳しく律していただき
修行中は絶対的な存在である先達に必ず従ってください

聖地の自然を傷つける行為はもちろん、私語や勝手な飲食、休憩も厳禁です

険峻な山中では、気の緩み・雑念は、生命に関わる事故につながりかねません

先達の指示に従うことができない場合は、直ちに下山していただくことになります

これらをあらかじめご了承いただき、ご参加ください

修験道体験
モデルコース
Model Course

大峯山

男性のみ入山可能

大峯山(山上ヶ岳)

役行者が開いた山のうち最初に開山され、修験道発祥の「霊峰」として崇められてきました。 今なお女人禁制が続いています。標高は1719mで、山頂には蔵王権現を祀る大峰山寺があり、 「山の正倉院」とも呼ばれます。
吉野から大峯を経て熊野に至る山道を「大峯奥駈道」(おおみねおくがけみち)といい、 「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として大峰山寺とともに世界文化遺産に登録されています。

男女ともに
入山可能

稲村ヶ岳

女人禁制の大峯山に対し、「女人大峯」とされるのが標高1726mの稲村ヶ岳です。
山頂の展望台からは大峯奥駈道などをぐるりと見晴らせる大パノラマを眺望できます。 隣接する大日山の山頂には大日如来が祀られており、 女人修行の道場として登頂に挑む女性の登山修行者らの姿が見られます。

稲村ヶ岳

大峯山(山上ヶ岳)女人禁制の由来

修験道の聖地・大峯山は、役行者が修行していた時代から女性の入山を禁じる「女人禁制」を続けています。 女人禁制について、大峯山には役行者と母の物語が伝わっています。 役行者の母・白専女(しらとうめ)は修行に励む息子を気遣い、洞川の蛇ノ谷までやって来ました。 山に入ろうとしたところ、大蛇に行く手を阻まれ、洞川の里にとどまりました。 役行者は険しい修行の場である大峯山で母を危険にさらしたくないと考え、庵(母公堂)を建てて母を住まわせ、 さらに、あとを追ってこないようにと、「女人入山禁止の結界門」を建てました。 大峯山は、ときに命を失いかねないほど厳しく、険しい山岳修行の地。大峯山の女人禁制は、役行者の母を思う孝行心の表れなのです。

洞川温泉を
楽しむEnjoy “DOROGAWA ONSEN”

険しさから、やさしさへ。洞川温泉街はそんな癒しの郷。 あたたかな灯をともして、修験者たちの帰りを待っていてくれます。 温泉や食事、もてなしが疲労をほぐし、もうちょっとここに…という気分を誘います。

  • 泊まるAccommodations

    洞川温泉街

    提灯のあかりが灯るレトロな風情。おもてなしの心を大切にした宿泊施設へ。

  • 癒やすSpa

    洞川温泉

    聖地に湧き出づる癒しの湯。修行の疲れと緊張がゆるゆると溶けていきます。

  • 味わうDining area

    名水とうふ

    名水ほとばしる天川村。おいしい水あるところ、美味・佳味あり。

  • お土産Souvenir

    陀羅尼助

    思い出に花を添えるお土産を―。味覚もクラフトもここにしかない逸品ぞろい。