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天河大辨財天社

てんかわだいべんざいてんしゃ

日本三大弁天の宗家とされるこの天河大辨財天社は、水の精、弁財天女を祀ります。音楽や芸能の神様としても有名で、神前での能の奉納が毎年行われ、世阿弥も用いたとされる阿古父尉の面、能楽草創期からの価値の高い能面、能装束が多数奉納されています。ご祭神は中央に弁財天、右に熊野権現(本地仏:阿弥陀如来)、左に吉野権現(蔵王権現)がお祀りされており、神仏習合の形態を今も残しています。大峯修行の要の行場とされ、古来、高僧や修験者たちが集まりました。特に弘法大師空海の参籠後は、大峯参り、高野詣とあわせて多くの人々が訪れるところとなりました。かつて皇位継承事件で窮地にたたされた大海人皇子が、大和朝廷を守護する神々のふるさと吉野を訪れて勝利を祈願して琴を奏じると、その音に乗って唐玉緒を纏った天女が現れ、戦勝の祝福を示しました。この天女が役行者が弥山山頂に祀ったとされる弥山大神でした。皇子は壬申の乱に勝利して天武天皇になると、天女の加護に報いるために麓に神殿を造営し、「天の安河の宮」としました。これが天河大辨財天社の始まりと伝えられています。またこの「天の安河」が天川の地名の由来となったとも云われています。拝殿前に吊された五十鈴は古来から伝わる独自の神宝で、みむすびの精神をあらわしています。拝殿向かいには能舞台があり神楽や能楽、音楽奉納や結婚式など多目的に使用されています。本殿のほか参道石段手前の五社殿、境内より徒歩10分の禊殿などにも足を運んでみてください。数々の年中行事には珍しい神事も多数行われています。

こちらの施設には、村指定文化財が保存されています。

(各文化財の名称をクリックすると、天川村役場 行政ページで紹介しております各文化財詳細ページへ飛びます)

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