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蓮如上人御影
種別:絵画
所有者:光遍寺
所在:沢原
墨衣墨袈裟を付けて両手で念珠を爪繰りながら、大紋高麗縁の上畳に左斜め向きに座す蓮如上人の御影。
画面上部には、『文類聚鈔』からの一文である、「慶哉愚禿仰惟/樹心弘誓仏地/流情難思法海/嘆所聞慶所獲」の讃が、また右端中央には、「蓮如上人」の像主銘が墨書されている。ともに推如上人の筆と認められる。
表具裏には裏書の紙が貼付されているが、当初の文字は残っていなく、後世の筆で「準如上人筆/元和五年六月十六日」と書かれている。讃や像主銘の筆跡が推如上人のものであることから考えて、この年代が穏当であると判断できる。ただ、この時期の蓮如上人像に大紋高麗縁の上畳が採用されているのは珍しい。後世の修復時にやや補彩がなされたことが認められる。