天川村公式サイト役所ページ > 天川村の文化財指定情報 > 千手観音立像
千手観音立像
種別:彫刻
所有者:来迎院
所在:坪内
脇立ちとして地蔵菩薩、多聞台王を従えた密教像であり、もとは天河大辨財天伽藍中観音堂三間×四間、天正十年建立寛保三年調査による本尊仏である。本尊には背部に刻銘があり、それによれば京都森御殿末寺肥前資内山大乗坊院住大河内具良が自門の隆盛を願って、天正三年五月吉日の良き日を期して寄進したものであり、おそらく大峯の三大行事花供入峯を朴しての事と思われる。
本尊の背面、大ぶりの舟型光背には、一面に木製の小さな手が嵌めこまれるようになっていて当時の庶民信仰の様子がしのばれる。